今回はインド現地企業のインターンシップについて書きます。前回のブログはこちらになります。
合計8ヶ月のITと英語の学習を終え、インターンが始まりました。インターン先はインドの現地法人で日本人はいません。企業規模は200人程度になり、インドの物流センター向けのシステムを自社のメインサービスとして展開し、次にアウトソーシングとしてシステムの受託開発を受けている会社でした。場所はバンガロールのHSRレイアウトという場所にあり、少し都心から離れてますが、栄えており、日本人や私が住むには十分な環境が揃ってました。さらに都心に比べて生活費が安くなります。家賃に関しては半額程度になるそうです。
現在住んでいるアパートからインターン先は遠いため近くに引っ越しました。今回はPGに引っ越し、家賃は月2万円前後でした。1人のインド留学であればPGがオススメです(PGについてはこちらの記事を参照)。英語でインド人と会話する機会も増えます。
インターンではイトウさんの会社のシステムを作るため全般的に仕事をしましたが、主に以下を行いました。
- イトウさんの会社とのシステムの要件決定(要件定義)
- 要件定義内容をドキュメントに英語で作成
- スケジュール策定
- メンバーのマネジメント
- システム開発(プログラミング等)
- テスト
勤務形態はインターン先に準じ、月~金曜日は10:00 ~ 17:00、土曜日は月2回出勤で10:00 ~ 13:00でした。バンガロールでは土曜日出勤の企業は比較的多く、平日と変わらず終日出勤もあります。休みは日曜日と祝日です。ただ、私は英語を引き続き勉強したいと思い、平日の2日間は15:00終わりにし語学学校に通ってました。面白いと思った文化としては、2時間に1度、小さい紙コップに入ったチャイが提供されます。日本で言うお茶だと改めて認識しました。チャイは結構甘かったです。
メンバーは主要メンバーと開発メンバーに分かれ、主要メンバーは私含めて4人でした。開発メンバーは数十人と多いです。開発メンバーは今回のプロジェクトの開発のみでなく、仕様書に沿って全般的に開発します。なのでインターン先のメインサービスの開発も行ってました。開発の仕方としては、重要機能や根幹機能は主要メンバーで開発し、他の機能を開発メンバーに依頼する形になります。これはインドIT会社でよく取られる手法とのことでした。
テストは主要メンバーも行いますが、テスターが数十人といます。テスターは開発メンバーと同様にメインサービスのテストも行います。日本では少ないですが、インドではITの分野でテスターという職種が存在します。テスターもエンジニアですがプログラミングができない場合が多く、ITの専門知識があるので職種として成りっています。今は定かではありませんが、Googleではエンジニアよりテスターの方が給与が高いと聞いたこともあります。
インターン前は英語で仕事はさすがに難しいかと思いましたが、意外にそうでもなかったです。やってしまえばできるものだと思いました。文化の違いからの双方での勘違いは多かったですが、インドではこーやるのかと思い勉強になりました。もちろん大変なこともいろいろありましたがいい経験でした。
インドでは学生でも社会人でも遅刻することは多いです。それは日本ほど道路などのインフラがしっかりしていない事や文化の違いなどから起きています。10:00開始としても、10:30や11:00に出社(会社到着)が多いです。理由を知ると納得できますが、人によっては度を超えてルーズになるケースもあるので注意が必要です。日本人で世界的な大手企業のインド支社に就職し、10年以上勤めている知り合いがいます。その方はインドの遅刻文化になれてしまい、10:00 ~ 17:00勤務が実務は11:30 ~ 16:00となってしまってますが、okだそうです。
なんとかプロジェクトを完了させ、システムをリリースすることはできました。日本と比較するとプロジェクト完了まで時間はかかってしまったと思います。不慣れな私がいたことが理由の一つかもしれませんが、日本よりは時間がかかってしまうケースは多いみたいです。システムはリリースできたのですが、ビジネスの継続は難しく、少ししてサービスが終わってしまったのは悲しかったです。ビジネスを継続できるシステムを提供できなかった私としても申し訳なく感じてます。
しかし、後に知ったことですが、当時インドの中小企業のIT会社にシステム開発を依頼し、サービスをリリースできるまで達成できてことはかなり良い方とのことでした。殆どが要件定義や開発途中でいろいろ問題が起き中止するケースが多いです。当時は確かに大きい日系企業を除き、イトウさんの会社以外で達成できた会社はいませんでした。日本人が現地でプロジェクトに参画するはプロジェクトの成功率が大きく上がるので需要があると思いました。
次はインターンシップ後と現地企業への就職についてご紹介させてください。
次のブログはこちらになります。